霊芝(レイシ)は和名をマンネンタケといい、サルノコシカケ科に属するキノコで、古来から珍重されてきました。湿気のある山林などに自生していますが、梅などの古木10万本に2〜3本しか採取できないという稀少品種でめったに人の目に触れることはありませんでした。古代中国では、宮中に霊芝が生じると「天下泰平のしるしとして、祝宴を催した」と伝えられています。日本でも古文書に散見され「サイワイ茸」「万年茸」といわれ重宝されてきました。長く稀少なものであった霊芝ですが、現在は研究者の努力により人工栽培が可能になっています。

漢方では、その薬方を上薬・中薬・下薬の三段階に分けています。上薬とは「生命を養生する」もので、長期間摂取しても副作用がないばかりでなく、健康維持に役立つものをいいます。これに対して中薬は体力と性を養う薬、下薬は病気を治す治療薬全般をいいます。現代の日本の概念からいうと、上薬は健康食品、中薬は滋養強壮剤とそれぞれ重なる部分があります。下薬が今でいう「医薬品(治療薬)」です。(漢方の世界でいう「下薬」が現代日本でいう医薬品であり、漢方の「上薬」は日本では医薬品に該当していません。)霊芝は、この上薬に位置づけられています。

霊芝にはβ−グルカンの他、オリゴ糖、アミノ酸、核酸、トリテルペノイド、食物繊維質、多糖類、タンパク多糖など健康維持に必要な成分がバランスよく含まれています。健康維持のために、霊芝を日常生活の中でもっと気軽に取り入れていきたいですね。


・霊芝の話 ・黄かぼすって何? ・クエン酸サイクル