本日は、「後藤散のきめの細かさ」についてお話しします。

解熱鎮痛剤の後藤散は散剤(こなぐすり)です。散剤とひとくちにいってもそのお薬の粒の大きさにはいろいろありますが、後藤散はあえて微粉末を使用しています。薬包紙を広げて後藤散を指で触ってみるとそのきめの細かさを実感していただけるでしょう。服用時にのどの奥で粒子のざらつきを感じることはありません。後藤散に使用しているアスピリンは小麦粉と同じぐらいに細かく粉砕した粉末です。そして生薬のケイヒやカンゾウはさらにもう少し粒の小さいものを使用しています。

粉末のきめが細かくなると、表面積が大きくなります。表面積が大きいと服用したときに分解や反応が速くなります。素早い効きめの後藤散ですが、その反面、表面積が大きいために、アスピリンが水分と反応しやすくなる(分解してしまいやすくなる)という弱点もあり、品質保持は私たちの大きな課題でした。

今、私たちうすき製薬は薬包紙で包んだ分包をさらに乾燥剤と共にアルミ包装し、アルミ包装の中で乾燥剤に水分を吸い取らせるという方法で品質の安定をはかっています。紙に包んだ上にアルミで包装するのは過重包装では、と時々おっしゃられることもありますが、品質保持のために意味がある包装形態なのです。

今の包装形態にもさらに改善の余地はあります。シンプルな処方の後藤散の良さを最大限に生かし、さらにお客様にお使い頂きやすいお薬にするために、私たちはこれからも努力を重ねて参りたいと考えています。


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